.日本画と洋画の違い
最近では、日本画と洋画の区別は、画材(顔彩や、岩絵の具)だけが違うと
言っても過言ではないと思います。日本画と洋画の画材と技法を組み合わせ
て絵を描く画家もいますので、今や画材という面でも境界線はなくなってき
ていると思います。
しかしながら、日本画独自の伝統的な技法がなくなった訳ではありません。
それは現在も生きています。平安時代から殆ど変わらない技法、材料は未だ
に使われているのです。伝統的な技法は、習得がとても難しく、その専門家
でもない限り完全に使いこなすことは出来ません。例えば、日本画の画材の
ひとつである箔は、箔を専門に扱う人がおられ、殆ど職人芸の世界になって
います。
だからと言って技法を、完全にマスターしなくとも絵は描けるのです。日本
画の技法のすべてを完全にマスター(極めている)していられる方などいら
れないのではと思います。
- スケッチと水彩画の違い
本来、スケッチは、素描とか写生の意味で、本格的な作品を描く前の準備の
ための下絵なのです。どちらかと言えば、スケッチは鉛筆とかペンのモノク
ロで描くことが多いのですが、水彩で色を付けることもあります。
近年、有名な画家のスケッチには技術や構想などが良く現れていることが多
く、展覧会に出品される様になっています。
そして、重厚よりも軽快な感じの絵が好みの人も増えていますので、その展
覧会も多数開催されています。
スケッチと水彩画の違いは、大まかにいえば、
- スケッチは、短時間で簡素化した表現の絵で、ペンや鉛筆線が残って見
- え、色調が薄塗りの絵でしょうか。
- 水彩画は、時間をかけて完成度を追求した表現の絵
であり、両者を水彩画とみることも出来ると思います。
また、手法の違いで区分することも出来ます。
ⅰ:淡彩画、淡彩スケッチ、ぺん彩画、淡彩デッサン
ⅱ:水彩画、水彩細密画、水彩スーパーリアリズム画