写真の構図
2016年6月の日経新聞に掲載されていた写真の構図ですが、絵画との共通
点は、静物は、主役を目立たせる。人物は、縦位置で撮るときは、画面に動
きや奥行きを出すために左右どちらかに少しずらしたり、手を顔に近づける
と動きが出て印象的になる。そして、風景画は、画面の縦・横を三等分した
交点のいずれかに主役を配置し、三等分の横線上に画面の見せ場となる
地平線や、木立などを重ねると画面に安定感が出る。(絵は黄金律の交点)
速水御舟先生のかぐわしき絵画
2011年4月の日経新聞に掲載された「香り かぐわしき名宝展」東京芸大
美術館に展示された日本画の巨匠速水御舟先生の「夜梅」ですが、この絵を
観たときは本当にかぐわしき香りが漂ってくる素晴らしい日本画でした。絵
もこのように、匂いや、味まで分かるような作品を描いてみたいものです。
日本の最初の洋画家:高橋由一先生
この日本で最初の洋画家高橋由一先生の「鮭」が、やはり東京芸大の「近代
洋画の開拓者高橋由一展」に展示されていましたが、ごわごわした皮の感触
やピンク色の身の弾力感、色の重みまでを油彩の特質を生かしてとらえよう
とした素晴らしい作品です。由一先生は、写実や記録に優れた洋画を日本に
根づかせるために、写真を見て描かれた由です。
キャンバスのサイズ一覧表です。
SM(サムホール)の説明は、欄外に記載してあります。
あとがき
このブログは、私が趣味であるとはいえ、納得する絵が描けるようになるま
でに、多くの時間と労力やお金を使い、解からないことを見学、調査、学
習、実践、検証して来た結果によるものです。
芸大や、美術学校を出れば、こんなに苦労しなくとも簡単に一定の段階に達
することとは思いますが、生活のための仕事(総務、人事、経理、海外勤
務、経営管理、内部監査、内外の子会社管理とM&A)の合間に、趣味の一
つにしていたものですので、このようになってしまいました。(ただ、内外
の出張や観光旅行で45か国、82都市を回り、その都度空き時間を利用して
絵画の鑑賞をしましたので、大変良い勉強にはなりました。)
勿論、個人差もあるでしょうが、みなさんは私のような迂回の轍を踏まない
ことをお祈りしています。
私は、111歳の王壽(120歳が天寿ですが、少し遠慮して)まで生きよ
うと考えて節制に努めてはいますが、いつ何が起こるか予知出来ません。ま
た、フェースブックには常時100点ほど投稿していますが、会員でない生
徒やみなさんにも作品をご覧いただけませんので、誰でもご覧いただけるよ
うにと、老骨に鞭打って、半年かかって、このブログを立ち上げました。
まだ、言い足りない点などが多々ありますが、これからも絵を趣味にしてい
る間に、作品の追加や内容の加筆訂正をして参りたいと念願しておりますの
で、よろしくお願い申し上げます。
ここまでご覧いただいたあなたに感謝するとともに、このブログが少しでも
お役にたったのでしたら望外の喜びです。
2019年(令和元年)12月 猪俣 正栄