12.公募展への挑戦

ある程度納得がいく絵の描き方が出来るようになると、自分の絵が世の中の

どのような位置、状態にあるか、他人の作品と比べてみたいなど、グループ

展に飽き足らず公募展に挑戦してみたくなってきます。

公募展は、まずその展覧会に入選しなければなりません。そのためには審査

員の目で入選のレベルにあるか。が、問われますが、一人の審査員の目だけ

でなく、審査員の一定数(公募展によりますが)以上の賛同がなければ、選

外となって展示して貰えません。

また、そこに出品するだけで出品料・審査料が1000~20000円位かかり

ますし、作品が自分で搬入出来ない大きさですと、専門・指定業者から搬

入・出品受付・搬出までを代行して貰うための料金がかかります。(F5

0、会場場所次第で1点で5000から20000円位)作品が入選し、良い作品

には、賞状やカップ、盾、メダルなど、副賞として画材や生活用品、現金な

どが与えられます。

そして、主催者側では、更に会を盛り上げ、大きくするために会則に従って

階級を設定しており、認定書を授与します。

階級は、一般的に、(入選、賞候補)から、会友、準会員、会員、準委員、

委員、運営委員、理事、常務理事、副理事長、理事長、会長など、気が遠く

なるような段階があり、会友以上は会費が3万円から10万円位まで(ただ

し、年会費を支払いますと出品料が不要になり、次回の出品から選外になる

ことはありません。)、上級になるほど高額になりますが、一足飛びに会員

や理事にはなれません。

会が法人組織ですと、委員以上は社員になり、法的責任が生じますが、会の

運営を経済的にも安定する必要から、委員以上には会を代表する作品や、未

来性のある作品以外は賞を出さずに「無監査」の敬意を表して展示されま

す。

では、これらの段階をどのようにすれば、所期の目標に達することができるか。

①会の方向性は、理事長や会長の作品に表れていますので、まず、具象絵画

か、抽象絵画かを見定め、自分の得意とする絵画の方向に合致している会で

あることを確認します。

②その場合、多分先生について習っていることと思われますので、先生の所

属する会への入選を第一として応募を考えます。

③また、展示会場へのアクセスなども検討します。大きな主な会場は、都内

の六本木と、上野公園内です。

④応募規定を順守しなければなりませんが、特に作品のサイズは,規定され

ている最大の大きさの作品を制作することです。

(昔、大きな某展覧会では、最低100号を二点応募しないと、真剣さが足

りないとして、選外にされたことがあるそうです。)

⑤同じ種類(例えば、果物)のものを描くにしても、過去には見られなかっ

たような視点から見た作品が良いと思います。

(審査員は、会場の関係などで数百点を選外にしなければならないような場

合、新人の作品は見た瞬間に合否が分かりますので、余ほど目を引く作品

で、オーという感嘆詞が出るようなもの(賞の候補になるようなもの)でな

い限り、すぐに入落を決してしまいます。

従って、審査員が運営する教室に入会して指導を受けるのが、最短で入選す

る道かと思います。)

13.私の近作

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